体内でつくられる体内酵素に対し、食物から摂れる酵素のことを「食物酵素」と呼びます。今、巷で流行っている酵素ドリンクや酵素サプリは、この食物酵素を利用したものです。体内における食物酵素の役割や、酵素をたくさん含む食材など、ダイエットのために知っておきたい食物酵素の基本を紹介します。
「食物酵素」が消化を助け、代謝アップ
食物酵素は熱に弱く、48度以上の加熱で死滅してしまうため、生の食べ物にしか存在しません。例えば、生の野菜やフルーツ、魚、肉、納豆、味噌などの発酵食品などに多く含まれています。しかし、食事で摂取した酵素が、そのまま体内で働くわけではありません。実際には胃酸で分解されてしまい、体内にはほとんど吸収されないと言われています。
食物酵素の本来の役割は、食べ物の消化・吸収を助けて体内の消化酵素をサポートすること。そして、食品に含まれるその他の栄養素に働きかけ、栄養素を強化したり、新たな栄養素を作り出したりすることです。食物酵素を取り入れることで消化酵素を節約でき、その分、代謝酵素が活性化されて、新陳代謝や基礎代謝がアップします。消化を良くして、代謝を上げる。これが、痩せやすい体質に改善する酵素ダイエットのポイントです。
酵素が豊富なフルーツや野菜を取り入れて
食物酵素を摂るのに一番手軽で安心なのは、酵素をたくさん含む食べ物を日々の食事に取り入れることです。フルーツならパパイヤ、アボカド、キウイ、バナナ、マンゴーなど。野菜ならレタス、キャベツ、ニンジン、セロリなどに酵素がたっぷり含まれています。そのまま食べるのはもちろん、新鮮な果物や野菜を使ったミックスジュースにして飲むのもおすすめ。また、納豆や味噌、醤油、漬け物といった発酵食品も酵素が豊富なので、意識して食べたいものです。
短期間で集中的にダイエットしたいという人は、食事と置き換えるタイプの酵素ドリンクを購入してみるのもよいでしょう。植物発酵エキス以外に、ダイエットや美容にうれしい成分が配合されている商品が多いので、自分に合うものを探してみてください。
現代人は、食生活や環境の変化によって酵素が不足し、代謝機能が低下していると言われています。酵素を活用したダイエットは、そんな私たちにマッチした方法だと言えるでしょう。
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