免疫力で比較
私たちの免疫力は20歳をピークに年々低下していきます。その理由は体内酵素が減少していくからです。
尿に含まれるアミラーゼという酵素の活性は20歳と60歳では半分程度に落ち込んでしまうというアメリカの研究結果もあります。
体内でのもっとも大切な酵素の働きは『解毒』にあります。
アルコールを分解するのも酵素ですが、年をとると肝臓が弱くなりお酒が飲めなくなることがあります。その理由は肝臓が作りだすアルコール分解酵素の量が年々低下してしまうからです。
アルコール分解酵素はアセトアルデヒドという有毒物質を分解して排泄するのが主な働きですが、私たちの体には常に細菌やウイルス、活性酸素といった毒素にさらされています。
もともと人間には腸の表面で細菌やウイルスの侵入を防ぐ仕組みが備わっていますが、細菌がウイルスが体内に侵入した場合、血液中の細菌やウイルスは主にプロテアーゼという酵素によって殺菌され、尿や便と一緒に排泄されます。
また、日常的にストレスや紫外線、過度の運動などによって活性酸素という細胞を酸化させる有害物質が発生しますが活性酸素を解毒してくれるのも『SOD』『カタラーゼ』といった体内で作られる酵素なのです。
体内の酵素生産量や貯蔵量には限りがあるため日常的に喫煙や飲酒、ストレスといった有害な要因にさらされていると、いざというときに解毒に必要な酵素が足りなくなってしまいます。
急性的な酵素不足は感染症や疲労感となって現れますが、長期的に酵素不足が続くと、がんに代表される生活習慣病になる可能性が高くなります。
酵素はお金と一緒です!
使いすぎれば無くなってしまいますし足りなくなります。
一時的に金欠状態なだけであれば、少しの間、貧乏な生活をすればお金がある程度貯まります。
これが風邪などの一時的な病気です。
ところが、長年収入を上回る支出を続けていると徐々に借金額はふくれあがり、最後には破産してしまいます。
体内の酵素活性を増やすためには二つの方法があります。お金と同じですが、出て行く分を減らして、入ってくる分を増やすことです。
酵素の消費を減らすためには、質の悪い油を食べたり暴飲暴食を止め、タバコやお酒をやめることです。
入ってくる酵素収入を増やすためには生の野菜や果物などの生きた食事を食べたり、質の高い眠りによって酵素を再生産したり、半身浴によって酵素活性を高めることも有効です。